人工毛植毛と自毛植毛の違いをご紹介。植毛について詳しく知りたい方はご覧ください

自毛植毛と人工毛植毛の違い

自毛植毛の特徴

自毛植毛は、後頭部など比較的AGA(男性型脱毛症)などの影響を受けにくい箇所から元気な髪の毛を毛包(髪が生えている穴)ごと、もしくは頭皮ごとはげの箇所に移植する治療法です。

外科的手術を行う治療法なので、クリニックや病院でしか行うことはできません。

日本では薄毛治療として、まだ育毛剤治療などが主流であり、自毛植毛治療はまだそれほど認知されていません。

しかし、薄毛治療が日本よりも発達しているアメリカや韓国、中国などでは自毛植毛治療はごく一般的に行われており、世界的に見ると、自毛植毛は数ある薄毛治療の中でも「薄毛を根本的に改善することができる、最も効果的な治療法」として認められています。

日本では、これまで人工毛を植える「人工毛植毛」が一般的に行われていましたが、近年日本でも自毛植毛が薄毛治療として注目されつつあります。

自毛植毛の最大の特徴でありメリットは、植毛した部分から自分の毛が半永久的に生え続けるということです。移植し、その場所にしっかりと毛包(髪が生えている穴)が定着すれば、その場所から髪の毛が生え続けます。

つまり、例え毛根などが死滅してしまっている箇所であっても、その場所に毛包を移植することで再度髪の毛が生える環境を作りだすことができるという事です。

このように、「半永久的に髪が生え続ける環境を作り出す」という点が他の薄毛治療にはない「薄毛の根本的な治療」につながるポイントです。

人工毛植毛の特徴

人工毛植毛は、自毛植毛と違い、人工的に作った人工の毛を頭皮に埋め込んでいくという方法です。

日本では、これまで「植毛」というとこの人工毛植毛が一般的でした。

植毛できる量に限りがある自毛植毛に比べて、人工毛植毛はそういった制限がなく、髪の量が少なく自毛植毛ができない人であっても植毛が可能という点が最大の特徴です。

また、人工毛なので基本的にはそれ以上髪は成長していきません。

毛髪の定着率を気にする必要がないため、植毛により理想的なヘアスタイルをすぐに手に入れることができるという点や、手術後に普通通りの生活を送ることができるという点、自毛植毛があまり行われない箇所にも植毛することができるという点も人工毛植毛のメリットと言えます。

自毛植毛と人工毛植毛の違い

自毛植毛と人工毛植毛の最大の違いは、自分の既存の髪を移植するのか、それとも合成繊維で作られた人工毛を移植するのかです。

そのため、次表のように、特徴やメリットやデメリットが大きく違ってきます。
これらの違いをしっかりと認識した上で、自毛植毛か人工毛植毛かを判断していく必要があります。

自毛植毛 人工毛植毛
特徴 自分の髪(毛包、もしくは頭皮ごと)をはげの部分に移植する 人工的に作られた髪を頭皮に差し込む
メリット ・一度毛包が定着してしまえば、半永久的に髪が生え続ける
・定期的なメンテナンスや治療、検査がいらないためトータルコストが安く済む
・自毛であるため仕上がりが自然になりやすい
・自毛であるため髪の経年劣化がない
・自分の髪の量によらず植毛できる量に限界がない
・自毛植毛があまりできない箇所にも植毛が可能
・植毛手術により一度で理想的なヘアスタイルを手に入れることができる
・術後も普通に生活することができる
デメリット ・自分の髪がどれだけ残っているかによって移植出来る量に限界がある
・毛包が定着するまで術後数週間は生活習慣や髪に気をつかわなえればならない
・外科的手術を伴うため、傷跡が残ったり、痛みやつっぱりなど後遺症が発生する可能性がある
・定期的に手術を行い人工毛を植え替える必要があり、トータルコストが高額になる
・人工毛に対する拒絶反応により炎症や髪が抜け落ちるといった症状が見られる場合があり健康的なリスクが高い
・人工毛であるため、自毛と質感の違いにより仕上がりが不自然になりやすい
・人工毛であるため経年劣化により髪が抜け落ちてしまう可能性もある
・人工毛を埋め込んだ箇所などから最近が入り込み感染症などのリスクがある

どちらが良いのか

結論から言うと、人工毛植毛は自毛植毛に比べると、すぐに理想のヘアスタイルを手に入れることが出来るという点から短期的に見れば非常にメリットのある治療法だと言えます。

しかし、髪は一時的なものではなく、今後一生付き合っていくものです。

そういった長期目線で見ると、定期的な手術によって植え替えが必要な人工毛植毛はコスト的に非常に高くなってしまいます。

また、人工毛植毛は人間に備わった免疫機能による拒絶反応により炎症を起こしたり、植毛した部分から細菌が入り感染症にかかりやすい状態になってしまったり、元々の毛の生育環境にも大きなダメージを与えてしまうという観点から健康的なリスクが非常に大きい治療法と言えます。

日本皮膚科学会が2010年に作成した「薄毛治療のガイドライン」によれば、自毛植毛と人工毛植毛は医学的観点から次のように評価されています。

自毛植毛 人工毛植毛
評価 B(勧められる) D(行わないように勧められる)

そのため、コスト面や健康面で考えると、トータルコストとして安く済み、健康面においても拒絶反応やその後の感染症のリスクなども少ない自毛植毛の方が安全であり、より根本的な薄毛治療としては自毛植毛の方が良いということが言えます。

しかし、髪の毛が全くないという人は自毛植毛を行う事ができないため、このような人工毛植毛をせざるを得ないという場合もあるとは思います。そういった場合には、必ずこういった健康リスクをしっかりと認識した上で、医師としっかりと相談して行うようにしましょう。

運営者からの一言

自毛植毛と人工毛植毛の違いについてご紹介しました。
自分の髪の毛と人工のもの違いですが、出来るのであれば、自毛植毛の方が安全性の観点などからはおすすめです。
髪が全くない方は、人工毛植毛で施術を行うことになりますが、医師としっかり相談して、施術を受けるのかは決めるようにした方が良いと思います。